日本版「SNS 少女たちの10日間」ーーチェコでも日本でも同じことをする男たちーー
未成年のふりしてオンラインチャットしたらどうなるか、というのがこちらのチェコのドキュメンタリー映画でした。
この映画を真似て日本でも実験した団体がある。大津市の団体だ。Skypeで実験したところ「開始数秒から返信が相次ぎ、9時間で160人に達した」!
ネットの記事はリンク切れしやすいのでスクショを貼ります。
記事には中2設定の女の子に対して
「男性器の画像を送りつけてくる人がいた」
とあります。
私はここで謝罪しなければいけないだろう。
あの映画を見て、男性器を送り付ける男達が多過ぎてチェコの男やばない!?と書いてしまったが、日本人だって送り付けて来るよ。。。世界共通の男性の行動だったみたいです。
おっと、いけない。
「男」と一般化して書いてはいけないですね。男性の「一部」には、に訂正します。
映画や記事には、善意で心配してくれる男性もいることは記しておきましょう。
SNSの恐さを映画でもこの記事でも実感できます。
が、これだけネットが普及しているのにSNSに「接しない」ことは難しいわけです。
少女たちは孤立感とさみしさだけでなく好奇心でSNSのオンラインチャットに参加するかもしれません。
記事でもSNS利用法の注意を子供の側に喚起します。でも、これは子供限らず大人にも通用する話です。
むしろ、性加害行為を行おうとする側に注意喚起すべきではないでしょうか。AIで男性器の写真や動画をアップしようとしたら、「違法行為で処罰される可能性があります」と警告のポップを出すべきではないでしょうか。また、子供が裸体の写真や動画をアップするときも同じ仕様しできないものなのでしょうか。
「写真や動画をアップすると複製され拡散される可能性がありますが、それでもアップしますか」
というポップを出せないものなのでしょうか。
もう一つの違和感は、映画も記事もSkypeを利用している点です。
海外のことはよくわかりませんが、日本では少なくとも未成年がSkypeするのはかなり少数派ですよね?
小中高生がSkypeをやるって、私個人はあまり聞いたことがありません。
(こちらは2017年の記事。ラインは規制していないと書いていますが、その後規制が入っています。青少年保護を目的とした18歳未満ユーザーのLINE ID検索利用停止 : LINE公式ブログ)
ただし、映画のように日本でも、Skypeではお小遣稼ぎで接触する道具として活用されているのでしょうか。
もし買春・売春の温床になっているのならば、それは法的に規制すべきでしょう。売春ではなく出会い系のグレーゾーンの状態だとしても、社会の方から規制をかけるべきでしょう。SkypeはMicrosoft社のアプリなので、Microsoftが対応すべき案件だと思います。
子供のモラルに訴えるだけでなく、社会的に規制していくことが重要なのではないでしょうか。
少なくとも出会い系の温床になったLineやTwitterは事業者が規制強化して、以前よりはマシになっていますよね?
大津市の団体は日本で出会い系の温床になっているLineやTwitter、オンラインゲームではなく「Skype」で実験したのはなぜなのか。映画に合わせたからなのか、LineやTwitterでは実験するのが難しかったのか。その点は聞いてみたいところでありますが、とにかく、Skypeで実験したら日本でも男性器画像を送り付けてくるんだなぁと感心しました。
一部の男性は世界のどこでも同じことをする!