日中関係
琉球処分まで書きました。ここでようやく日清戦争になります。 kyoyamayuko.hatenablog.com 岡本隆司さんの本をまとめていきたいと思います。 日清対立の争点は朝鮮半島*1ーーー朝鮮は属国が独立国か 日清修好条規の第1条相互不可侵条約で清朝が想定しての…
こちらの本をまとめていきます。近代以降をまとめますが、それ以前の時代もすばらしい内容なので、ぜひお時間のある方はどうぞ。オススメです。 日清修好条規 日米修好条約は日本史で習っても日清修好条規はそのほか他国と同じような扱いで、その具体的な中…
だいぶ日が開いてしまった。日常が戻り忙しくなってきた。 意図して読んだわけではないのだが、この二冊を読んでいろいろ思うところがありました。 昭和18(1943)年発行の初等科の地理の本です。 今で言うところの小学校5、6年向けの地理の教科書なんです…
既に話題の本ですが、石川禎浩さんの新著は大変面白かったです。読み物としても、小難しい論文調ではなく、語り口調が上手く引き込まれていきます。最後まで読ませてくれる本でした。 これまでblogにも書いてきましたが、私の場合、中帰連、日中戦争に関心を…
ようやくこの問いにたどり着きました。 私は「正しい」歴史認識の闘士ではないし、正直に言うとグロテクスな好奇心から中帰連の証言を趣味で読んでいました*1。グロテクスな好奇心とは人間の残虐な行為への関心のことです。最低ですね。 しかし、読めば読む…
中国帰還者連絡会(中帰連)はヒダリと言われているが、日本人戦犯のなかでミギに転向した人もいるので取り上げよう。その名は飯守重任(いいもりしげとう)。興味深い人物である。 飯守重任 ※写真の引用*1 ※日本人戦犯についてはこちら kyoyamayuko.hatenab…
中国の「日本人戦犯」はご存知だろうか。 こちらの記事のサブタイトルでもあるが、そもそも中華人民共和国の「日本人戦犯」は、極東裁判のA級戦犯やシベリア抑留ほど知られていない。まずは中国の「日本人戦犯」の全体像を示し、古海が日本人戦犯としてどの…
『獄中の人間学』*1に沿って敗戦後の古海の流れを追いたい。昭和20年9月に新京でソ連軍に逮捕されてシベリアへ抑留、5年間に及んだ。 ソ連のラーゲルでの日々 ソ連の取り調べを受けているうちに相手の意図が分かってきた。満州国にも侵略の意図があったの…
「満州国」総務庁次長の古海忠之に関心をもっている人は今の日本では数名しかいないかもしれない。古海忠之を知れば知るほどひかれていくのだが、これまで読んだ本を踏まえて、忘れ去られつつある古海忠之を多角的に描いていきたいと思う。 古海忠之※注1 渡…
趣味で中帰連や日本人戦犯関連の本を読み進め、その流れで東亜同文書院を知り、里見甫の本を読むことで中国の「阿片」問題がひっかかるようになりました。また、あれだけ蔓延した阿片はなぜ中国から消えたのか疑問でいっぱいになりました。中国の阿片問題の…
こちらの記事の続きです。今回は里見甫を中心にまとめていきます。 kyoyamayuko.hatenablog.com 『日中を懸ける』を読んで東亜同文書院について興味を持ちました。この本は巻末に索引までついているのですが、里見の名前は一切出てきません。私の中では里見…
日中戦争関連の本を読み進めているのですが、こちらの本は日本戦犯の管理所長の回想です。日本戦犯についてはもう少し本を積み重ねてから書きたいので今回ははしょりますが、満州国、清王朝末期を支えた満州人の戦犯の話が興味深く、他では情報があまりない…
※20210601 中西功記事追加 ,西里龍夫の情報追加 ※20210531 西里龍彦、中西功の部分を追加 ーーーーーーーーーーーーーー たまたまブックオフで見つけたこの本を読んだらとても面白かったのだ。日本人が上海で設立したビジネスマン育成の大学であり、愛知大学…